こんにちは!
たぬきけいばです!
今回は前々からやりたいなーと思っていた、競馬予想AIを作る上で役立つ参考書をご紹介します!(紹介すると言ってから半年くらい経ちましたが。。。)
前に「別に本なんかいらない」って言ってなかった?
あれはpython自体を学ぶ際の参考書の話ですね。
確かに、pythonで競馬予想AIをとりあえず作るだけならインターネットの情報だけでも十分ですが、AIの精度を高めていこうと思うと基本の理解やオリジナリティが必要になってきます。
でも、実は競馬予想AI作りにおいてその「基本」とか「オリジナリティ」そのものって、ネット上にはほとんどないんです。
理由としてはそもそも競馬予想AI開発に関する情報がインターネット上に少ない上に、皆さん有益な情報はあまり漏らさないからだと思います。
特に予想した後、つまり期待値算出や買い目作成の工程なんかオリジナリティの塊で、ネット上にはほぼ存在しません。
このあたりは基本的に自分で考えていく必要があります。
自分で考えるって言っても、何から手をつけて良いか全くわからないんだけど…
そういう時に参考書が役立ちます。
実際に競馬予想AIを作った先人の話であったり、一旦競馬予想から外れ、広い意味でAIの精度を高めるための具体的な方法論であったり、本は色々なヒントをくれます。
今回ご紹介する参考書は、どれもうちのたぬき(競馬予想AI)を作るにあたって為になった本ばかりです。
一部電子で所有しているものもありますが、全て実際に購入しているものです。
ぜひ参考にしてみてくださいね!
それではさっそく始めていきます!
①AI競馬 人工知能は馬券を制することができるか?
競馬予想AIに興味があるならとりあえずこれを読みましょう!
ここまで競馬予想AIに特化・フィットした書籍はありません。
著者は競馬予想AI開発者ではなく、有名な競馬予想AI開発者複数名へのインタビューの内容がメインであるため、使用する専門用語も極力少なくされており、丁寧に注釈も入っているので全く競馬予想AIに触れたことのない方もスムーズに読み進められるかと思います。
- 競馬予想AIはどの程度の精度を出せるのか?
- 競馬予想AIに適している機械学習アルゴリズムとその理由は?
- 各馬が1着になる確率はAIで計算できたが、2着になる確率はどうやって計算する?
これらは本書で扱われているほんの一部です。
即答できないようであれば読んでみることをオススメします。
2020年に発行された本ですが、競馬予想AIの基本・応用に関するヒントが随所に散りばめられていて、今でも読むたびに新しい発見があります。
(写真のように私は本に付箋をつけるタイプの人間なんですが、この本が一番付箋だらけです。)
競馬予想AIの開発をこれから始めてみたい方、他人がどうやっているか(基本)をしっかり押さえたい方、オリジナリティを出すためのネタを探している方にオススメです。
ちなみにこの本が書店に並んでるのは見たことないです…
楽天かAmazonでの購入がオススメです。
[たぬきの勝手な評価]
優先度:★★★★☆
有用度:★★★★★
難易度:★★☆☆☆
②馬券裁判 競馬で1億5000万円儲けた予想法の真実
馬券裁判で有名な卍さんの著書ですね。
卍さんの手法はAIではないのですが、ファクターごとの加点・減点手法はAIの特徴量選びにも通じるところがあり、とても参考になります。
競馬で儲けるための回収率と的中率の関係性や資金管理の方法、自身の投票によるオッズ変動対策等、実際に「億を稼ぐ」ことを意識した内容で読み応えがあります。
タイトルにもなっている馬券裁判に関する詳細にも触れられていますが、この部分も競馬予想AIを作って運用しようと考えている方なら読んでおいて損はありません。
1時間程度でサクっと読めるページ数なので、ちょっとお時間のある時にでも手に取ってみてはいかがでしょうか。
この本も書店に並んでるのは見たことないです💦
楽天かAmazonでの購入がオススメです。
[たぬきの勝手な評価]
優先度:★★★☆☆
有用度:★★★☆☆
難易度:★☆☆☆☆
③勝ち馬がわかる 競馬の教科書
この本は競馬予想AIに関する本ではなく、普通の競馬予想の方法について書いている本です。
有名な本なので、もしかしたら持っている方もいるのではないでしょうか。
「競馬予想の基本なんてもう全部わかってる!」という人もいるかもですが、思った以上に自分の頭の中を整理して言語化するのは難しく、絶対にどこかに抜けや漏れが出てきます。
そこで競馬予想の要素全体を網羅しているこの本が有効なんですね。
人間が競馬を予想する時に重要視する要素が既に言語化されてますので、それをどんどんプログラムに落とし込んでいきます。
この本の要素をまるまる抑えるだけで、ビギナー以上の競馬予想AIが出来上がってしまいます。
そこに自分のオリジナル要素を加えて、さらに賢いAIに、、、と思うとワクワクしてきませんか?
短時間で読み切って理解する、というよりは手元に置いておく教科書的な存在なのかなーと思います。
有名な本だからか、この本は書店でも見つけました!
近くで見つけられれば立ち読みしてみても良いかもです!
[たぬきの勝手な評価]
優先度:★★★☆☆
有用度:★★★★★
難易度:★★☆☆☆
④勝ち方がわかる 馬券の教科書
芸人でありながら度々の高額払い出しで有名なじゃいさんの本になります。
③の本と名前が似ていてややこしいですが、こちらは予想というよりも馬券に関する本となっています。
「自分の型を作って勝つ」、「自分の予想をいかに正確に馬券に反映させるか」ということに焦点があたっており、こんな時にはこの馬券が有効、という馬券組み立ての方法が紹介されています。
競馬予想AI開発者としては、AIを作って各馬の予想勝率は算出できた!じゃあ次は何をしよう?となった時に手に取る本でしょうか。
かなり基本的な内容が多く、レビューには「あまり参考にならなかった」という意見もあります。
私もオススメに挙げようか迷いましたが、個人的には(ネタバレになるかもなので多くは書けませんが)人間ではなく機械が競馬をやる上で絶対に有効な、めちゃめちゃ重要な要素に気付かせてくれた本なのでご紹介させてもらいました。
この本は割と色々な書店で見かけます。
近くで見つけられれば立ち読みしてみても良いかもです!
[たぬきの勝手な評価]
優先度:★★☆☆☆
有用度:★★★☆☆
難易度:★☆☆☆☆
⑤1億5000万円稼いだ馬券裁判男卍の投資競馬講座
これは電子版で持っているので写真がありません。。。
②に続いて卍さんの本2冊目ですね。
卍さんの本は殆ど持ってますが、手法やテクニック面で言うとこの本が一番参考になりました。
データに基づきながら有効なファクターを紹介しているので、既に自分の手元にデータがある状態であれば確認しながら有効性を評価することができます。
注意しないといけないのは、「AIに解かせたい問題は何か」ということを意識しながらファクターを取り入れることでしょうか。
例えば、「1着になる可能性の高い馬」を求めるには「馬券的に美味しい要素」を特徴量として加えることが必ずしも正解とは限りません。
もらったヒントをそのまま使うのではなく、今AIで解こうとしている問題は何だったか、ということを意識しながら特徴量を作っていく必要があります。
テクニックだけではなく投資競馬のマインドも学ぶことができ、個人的にとても参考になった一冊です。
この本は書店で見かけたことはないです。。。
楽天かAmazonでの購入がオススメです。
[たぬきの勝手な評価]
優先度:★★☆☆☆
有用度:★★★★☆
難易度:★★☆☆☆
⑥Kaggleで勝つ データ分析の技術
正直これはあまり他人に教えたくないレベルの良書です。
(とは言っても競馬関係なくAI開発の世界では有名な本なのですが、、、)
聞き慣れない単語かもしれませんが、「Kaggle(カグル)」というのはデータ分析のコンペ(競争)のことです。
大手企業等がお題を出し、与えられたデータでどれだけ高度な分析や機械学習を用いた予測ができるかを競います。
別にKaggleに挑戦する必要はありませんが、この本で紹介されている考え方やテクニックはそのまま競馬予想AIの開発に使えます。
よく目にする機械学習系の解説書やブログ記事にはあまり載っていないような手法やテクニックが数多く紹介されています。
特に、特徴量の作り方に関する章については全章のうち最も多くのページ数を割いており、かなり読み応えがありました。
一旦競馬予想AIという狭い視野を離れ、機械学習やデータ分析全般という広い視野から情報を得られる点も魅力です。
正直、競馬予想AIを作っていく中で最も参考になった本かもしれません。
読み進める難易度は高いかもしれませんが、非常にオススメです!
この本は意外と書店にあります!
見つけたら是非立ち読みしてみてくださいね。
[たぬきの勝手な評価]
優先度:★★★☆☆
有用度:★★★★★
難易度:★★★★☆
⑦pandas クックブック
これも電子で持っているので写真がありません。
が、紙で持っておきたいので単行本版も買おうか悩んでいるレベルです。
(割と高額なので2冊目が買えません、、、)
また「pandas」という聞き慣れない単語が出てきていますが、これはPython上でデータを扱う際に利用するライブラリで、データ分析や解析を簡単にしてくれるものです。
(pandasを使わない方法もあるんですが、個人的にはpandasを使うのがオススメです。)
エクセルの表みたいなものをpython上で扱うためのもの、とイメージすると良いかと思います。
人によっては(私のことです)競馬予想AIを作る時間の半分以上は「Pythonの中でpandasを触っている時間」になります。
それくらいpandasは競馬予想AIに密接に関わってくるものです。
エクセルのような表形式のデータを扱う上で「こんなことをやりたい」と思った時に、それを実現するための手法がパッと出てこない時があるんです。。。
この本ではそういった100近いシチュエーションを想定し、目的を達成するまでの方法をわかりやすく説明してくれるので、これに沿って手を動かしていけば自然とpandasの基本が身に付きます。
手元に持っていればド忘れした時にサッと引用できるのも良いですね。
こういったpandasに関する本は色々ありますが、個人的にしっくりきたのはこの本でした。
いくつか同じような本がありますので、書店で立ち読みするかAmazon等のサンプルで確認してみてくださいね。
この本は書店で見たことないです。。。
が、pandasを扱った近い内容の本はよく見かけるので、この本に限らずチェックしてみてください。
[たぬきの勝手な評価]
優先度:★★☆☆☆
有用度:★★★★☆
難易度:★★★☆☆
⑧分析者のためのデータ解釈学入門 データの本質をとらえる技術
こちらは競馬予想AIの開発において避けては通れない、「統計」に関する本です。
競馬予想AIを含むデータ分析において、分析がうまくいくかどうかは技術だけでなく、そもそものデータの質や扱い方、解釈の方法によっても決まります。
「そんなの読まなくても統計なんてなんとなくわかるよ!」という人もいるかもしれません。
というか私がそうでした。
しかし、この本を読んでみてわかりましたが、網羅的な理解は全くできていませんでした。
できれば統計については早めに学んでおくことをおすすめします。。。
個人的には「データを扱う前」ではなく、「データを取得する前」に読んでおくべき本だと思います。
統計の怖いところは、「初心者は間違いに気付くことができず、間違ったまま突き進めてしまうところ」です。
知らず知らずのうちに自分にとって都合の良いデータだけを集めていたり、ランダムだと思っていたものが実はランダムではなかったり、取得したデータを適切に前処理せず使っていたり等々…
もしそんなことをしてしまっていた場合、リカバリーにとんでもない時間がかかってしまう可能性もあります。
「エラー出なかった!じゃあ大丈夫のはずだ!」で開発を進めていてはいつか泣きを見ることになります。
この参考書、表紙を見るとめちゃめちゃ難しそうですが、内容には事例や図示が多く、教科書のようなレイアウトでとても理解しやすくなっています。
難易度は初心者向けですが、データ分析を行う上で理解しておくべき基礎的な部分が体系的にまとまっており、きっとあなたの頭の整理に役に立つと思います。
データに対する理解を高め、不要な手戻りを避けるためにも、一度しっかり統計の基礎を勉強してみてはいかがでしょうか。
私はネットでこの本を知ったのでAmazonで買いました!
書店にあるのかはわかりませんが、教科書っぽい本なのでなんとなくありそうな気もしますね。
[たぬきの勝手な評価]
優先度:★★★★☆
有用度:★★★★☆
難易度:★★★☆☆
[番外編]Kindleのすすめ
ここまで書籍を色々紹介してきましたが、
最後に少しだけ宣伝させてください!
あなたは「Kindle(キンドル)」をご存知でしょうか。
KindleはAmazonが提供する電子書籍サービスで、スマホアプリもあるのでご存じの方も多いのではないでしょうか。
かなり昔からあるサービスなので、私もずっとスマホやタブレットにKindleアプリをインストールして本を読んでいましたが、競馬予想AIの開発を行っていく中で「もっと身近に本を置いて生活したい」と思い、kindle専用端末を購入しました。
これがまぁめちゃめちゃ良かったので、おすすめしたいんです!
Kindle専用端末について
「スマホがあるのに、わざわざKindle専用端末なんて必要?」と、購入する直前まで悩んでいましたが、結果買って大正解でした。
ただし、人を選ぶなーと思ったのも事実です。
簡単にメリット・デメリットをご紹介しますね。
[メリット①]大量の書籍を持ち運べる!
これは当たり前の話です。
具体的には、32GBのモデルなら小説約4,000冊、漫画約640冊の保存が可能です。
[メリット②]画面の質感が紙そのもの!
Kindle端末を買って最初に驚くポイントだと思います。
スマホやタブレットのように、画面が光ってないんですよね。
これはE-inkという特殊な液晶を採用しているためです。
スマホのようにバックライトの光が直接目に入ってこないので、長時間使用しても目が疲れません。
[メリット③]端末がすごく軽い!
長時間読書する上で、端末の軽さって実はめちゃくちゃ大事なんです。
Kindle端末はスマホなんかよりも全然軽いです。
[メリット④]驚異のバッテリー持ち!
これは結構びっくりしました。
なんとKindle端末のバッテリーは8〜10週間持ちます。
毎日充電しなくても良いのはとてもラクです。
[メリット⑤]防水なのでお風呂で使える!
地味ですが防水なのは嬉しい!
お風呂で読書したかったんですよね。
スマホやタブレットも防水のものが増えてきてはいますが、重量や質感等の快適さを考慮するとKindle端末が良いなと思います。
これまではKindle端末のメリットを5つご紹介しました。
次は逆にデメリットを2つご紹介しますね。
[デメリット①]動作がもっさりしている
これは最初少し戸惑いました。
先ほどのE-inkの特徴でもあるのですが、最近のスマホみたいなキビキビした動作はできません。
それでも、新しいモデルが出るごとに改良されていきている部分らしく、私の持っている「Kindle Paperwhite シグニチャーエディション」ではそこまで違和感はありません。
[デメリット②]本しか読めない
Kindle端末って本しか読めないんです。
液晶もモノクロですし、YouTubeも見られない。
でも、逆に言うと読書に集中できるんです。
スマホやタブレットとは違うKindle端末特有の没入感はメリットにもなり得る気がします。
デメリットはこの程度です。
あとは、、、価格くらいでしょうか。
スマホでもできることにわざわざお金をかけるか、ということになってくるかと思います。
それでも、Kindle端末はスマホとは作りが全く違い、スマホでは味わえない満足感を得ることができますので、個人的には是非おすすめしたいです!
Kindle専用端末の種類について
端末のメリット/デメリットの紹介が終わったところで、次は展開されている端末の種類を見ていきます。
Kindle専用端末には以下のとおり色々な種類があり、機能や価格に差があります。
- Kindle (安いけど低機能)
- Kindle Paperwhite (バランス◯)
- Kindle Paperwhite シグニチャーエディション (バランス◯、容量大、広告なし)
- Kindle Oasis (高いけど高機能)
- Kindle Scribe (かなり高いけどメモが可能)
色々あるんですが、おすすめは「Kindle Paperwhite」もしくは「Kindle Paperwhite シグニチャーエディション」です。
これらは性能と価格両方の面で非常にバランスの取れた端末となっており、特にシグニチャーエディションは無印のPaperwhiteに数千円上乗せするだけで容量アップ・広告なしと、非常にコスパの良いモデルになっています。
実際に私が持っているのもKindle Paperwhite シグニチャーエディションです。
Kindle Unlimitedがめちゃめちゃすごい!
Amazonが展開しているサービスに「Kindle Unlimited」というものがあります。
これがめちゃめちゃすごいんです・・・!
Amazonが扱っている電子書籍のうち、「Kindle Unlimited」というタグのついた商品はKindle Unliitedのサービスに入っていれば無料で読み放題なんです!
もちろんマイナーな書籍だけでなく、大手が出版しているメジャーな書籍もあり、かなり満足度の高い内容となっています!
(漫画や雑誌のラインナップもあります。)
私はよく「競馬」とか「競馬予想」みたいなキーワードで本を検索し、適当に無料の本を読み漁って競馬予想AIのネタを集めています。
他にも競馬に限らず、目についた本があれば無料なのでとりあえず読んでみる、みたいなことができます!
ちなみにKindleの端末がなくてもスマホやタブレットからKindle Unlimitedへ登録は可能です。
30日や90日の無料体験キャンペーンをよく開催しているので、是非Amazon公式サイトをチェックしてみてくださいね!
まとめ
すごく長い記事になってしまいましたが、、、
Kindleについて紹介させていただきました!
正直端末は結構お金がかかってしまうのですが、Kindle Unlimitedはスマホやタブレットでも大丈夫で、完全無料なので本当にオススメです!
これまで手が出せずにいた方、まずは読み放題を体験してみませんか?
競馬予想AIを作るにはアウトプットも大事ですが、インプットも同じくらい大事です。
日頃からアンテナを高くし、情報やネタの収集を怠らないようにしたいですね!
ここまで読んでくださってありがとうございます!
それではまた!
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